2月4日(土)から、「ショコラティエ パレ ド オール」の三枝俊介氏が焙煎を手掛けるガーナ産のカカオ豆『ガーナスマイルカカオ プレミアム カカオビーンズ』が、関東地区のファミリーマート及びサークルKサンクスにて、期間・地域限定で発売された。

カカオ豆は「スーパーフード」として、また「成分(※)が脳の劣化を防ぐ可能性がある」として、注目が集まっているが、これまで入手が難しかった「カカオ豆」が、初めて身近なコンビニエンスストアで販売された事になる。

販売されたカカオ豆は、国際フェアトレード認証ガーナ産オーガニックカカオを100%使用しており、その生産には子どもの労働が一切関わらない「チャイルドレイバーフリー 100%」として、2009年からガーナのカカオ農園で、児童労働をなくす活動を続ける日本のNPO法人「ACE」の活動地域で大切に収穫されたもの。さらに1箱当たり20円がガーナのカカオ農家支援のために寄付される。

　焙煎は、パレ ド オールのアトリエで行われており、皮を剥けばそのまま食べることができる。そのまま食べるのはもちろん、酒のつまみやサラダのトッピングにしたり、砕いてケーキやクッキーに加えても良い。また、パッケージに砂糖が添えられているので、一緒に食べれば、口の中でチョコレートの味が出現するという。

　パレ ド オールでは、「トレンドの“ハイカカオ”チョコレートに期待される健康効果のその上をいくのは、“カカオ豆”そのものです！」としている。

当工業会組合員の株式会社シュゼット(蟻田剛毅代表取締役社長／兵庫県西宮市)が展開する洋菓子ブランド『アンリ・シャルパンティエ』は、「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー2017」(詳細は本誌特集頁を参照)に出品し、日本に準優勝をもたらしたアントルメ・ショコラをバレンタインに向けて10台限定で販売した。

アントルメ・ショコラ「オ・ボール・ド・レタン」(仏語で「池のほとりにて」の意味)は、淹れたてのエスプレッソを浸み込ませたサバラン生地、クレーム・カフェ、クレーム・ショコラ、ムース・ショコラ、キャラメル・シャンティなどで構成。クープ・デュ・モンドでは、アンリ・シャルパンティエのテクニカルアドバイザリースタッフである駒居崇宏シェフが、アメ細工とアントルメ・ショコラを担当しており、限定販売されたアントルメ・ショコラは、コンクール同様に駒居シェフが一つひとつ手作りで製作した。

■イタクジャ（ITAKUJA）（ブラックチョコレート）

ドゥーブル・フェルマンタシオンとは、カカオの発酵過程でフルーツの果肉を追加することにより、新しいショコラの可能性を追求したヴァローナ独自の技術。この技術で誕生した『イタクジャ』は、サークル・ヴェーメンバー限定で昨年1月に発売されたが、好評を受けて一般販売の運びとなった。

『イタクジャ』は、ブラジル産カカオに同じテロワール（土壌）で収穫されたパッションフルーツの果肉を発酵工程で加えている。はっきりとしたフルーツのアロマに続き、徐々に現れるブラジル産カカオのまろやかなカカオ感が特徴。