2016-08-08
熊谷裕子 著
新刊 『毎回、上手にふくらむ! はじめてのシュークリーム』
製菓技術の基本の中でも、特にビギナーにとって失敗しやすいのがパータ・シュー。
「シュークリーム」を取り上げたこの書籍は、フランス菓子研究家の熊谷裕子氏による、超初心者向けの「はじめてシリーズ」第3弾。
今日は菓子教室のみならず、パティスリーでもお客様向けに講習会を行う時代。プロにとっては、アマチュアが「何が分からないのか、分からない」というのは良くあること故、成功のコツと失敗の理由について具体例を挙げて徹底的に解説している本書で、基本やその辺のギャップについて改めて学んでみても良さそうだ。シュー皮とクリームのバリエーションもたくさん紹介しているので、新たな発見もあるかもしれない。
2016-07-01
新刊 吉田菊次郎著 洋菓子百科事典
〜製菓にまつわる全てを網羅した製菓業界の広辞苑!〜
当工業会常任理事で、株式会社ブールミッシュ代表取締役社長の吉田菊次郎氏による本書は、フランス、ドイツ、イギリスの菓子はもとより、アメリカ、ロシア、東欧、北欧、中東及びアジアの菓子類、さらには古代ローマの菓子や、日本の南蛮菓子など時代を超えて世界各地の銘菓を紹介。
また、配合や製法のみならず、菓子にまつわる歴史やエピソード、社会現象などの文化的背景も記述されており、菓子以外の原材料・器具・製菓用語・製菓人や料理人など洋菓子を取り巻く多数の語彙を収録し、写真も豊富。巻末には洋菓子の日本史と世界史の年表が付属している。
洋菓子のプロやプロを目指す人など、製菓業界に携わる全ての人に必携の書。
2016-07-01
新刊 鈴木滋夫著 アトリエうかいのクッキー
〜心にひびくクッキー50品 定番から和素材、塩味まで〜
「うかい亭」など系列レストランのデザートが評判となって生まれた、うかいグループ初のパティスリー『アトリエうかい』(横浜市青葉区)。その看板商品が、色とりどりのクッキーを詰め合わせた「プティフール缶」だ。コースの最後に食べることを想定して作られた微妙なサイズ、印象的な形、繊細で軽やかな食感と口溶けのクッキーは、幅広い層から人気を集めている。
アトリエうかいのシェフパティシエであり、うかいグループの製菓全般を統括する鈴木滋夫氏による本書では、プティフール缶の定番アイテムを始め、きな粉や柚子、実山椒など和の素材を取り入れた「和のクッキー」など、オリジナリティ溢れる50品を紹介。レストラン発祥ならではの味の引き出し方など、パティスリーはもちろん、レストランのアミューズやプティフールにも役立つアイディアが詰まった一冊。
2016-07-01
新刊 安食雄二著 スイーツガーデン ユウジアジキ 安食雄二のオリジナルスイーツ
〜AJIKI SWEETS WONDER LAND〜
超人気店として知られる「スイーツガーデン ユウジアジキ」(横浜市都筑区)。オーナーシェフの安食雄二氏は、ヨーロッパの菓子文化と伝統菓子に敬意をはらいつつ、日本人としての味覚や日本で育まれた洋菓子文化も尊重し、両者をどう融合させ、昇華させていくかをテーマとしている。
ショーケースには、ショートケーキやフルーツをたっぷり盛り込んだタルト、クマやウサギのキャラクターケーキなどが並ぶ一方、シブーストなどヨーロッパの伝統菓子もラインナップ。ただし、オーソドックスなケーキも、オリジナリティを加えて安食流に。ノスタルジックな美味しさを大切にしながらも素材を吟味し、作り立てにこだわり、モダンなデザインに仕上げることでユウジアジキならではのスイーツに仕立てている。掲載商品は109品、そのうち49品をレシピと共に紹介。
2016-05-09
新刊 ブールミッシュ 吉田菊次郎・中西昭生 共著
今までにないスイーツの発想と組み立て〜素材を活かした組み合わせのアイデアとテクニック〜
様々な決まり事や暗黙の了解のあるスイーツ作り。本書では、本当に困った時や、自らをとことん追い込んだ時に、“常識を越えたところに新しい発見をした”という吉田菊次郎氏(ブールミッシュ/当工業会常任理事)による創作スイーツのレシピ集。
揚げたそうめんで栗のイガを表現したモンブランや、ラ・フランスのコロッケなどは序の口で、発酵生地の代わりに仙台麩を使ったサヴァランや“クリーミーな食感がスイーツ向きでは”と着想した『ウニのパルフェグラッセ』等々・・・フルーツはもちろん、野菜、魚介類、穀物、飲料など様々な食材をスイーツに変身させるアイデアと使いこなし方に脱帽。また、『豊臣秀吉が食べたかもしれない黄金のデザート』など、時空を超えた空想の世界のお菓子も披露している。
常識を忘れて、自由なお菓子作りにチャレンジしてみたくなる、ユニークで、ボーダレスで、ちょっとデンジャラスな一冊。