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寺井 則彦 / 寺井 則彦 シェフ

Tranche a l'orange

トランシュ・ア・ロランジュ

60X40cmのカードル約1台分


寺井氏曰く「スペイン人の知人から教わったドゥミ・セックを自己流にアレンジした、生地を味わうお菓子」。ベースとな る生地は、粉を使わずココナッツ・パウダーやパッションフルーツ・ピューレなどを合わせて泡立て、メレンゲを加えた もので、オレンジの風味を存分に感じるテリーヌ風の仕上がりとなっている。また、間に挟むクリームも卵を使わず、 生地と一緒に食べて飽きない、軽い仕上がりにしている。

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◆ 生地

60×40cmのテン板 約5枚分

オレンジ 1795g
<A>
アプリコット(ドライ)・・・・・200g
パッションフルーツ・ピューレ*1・・・・・100g
<B>
全卵・・・・・1325g
グラニュー糖・・・・・850g
塩・・・・・2.5g
<C>
ココナッツ・プードル※・・・・・170g
B.P.*2・・・・・6.75g
<D>
卵白・・・・・375g
グラニュー糖・・・・・375g
※ココナッツ・ファインを挽いて細かくしたもの。

写真1
  1. オレンジを柔らかくなるまで煮る。4~6等分にカットしてタネを取り除く。ブリクサーにかけ、ペースト状にする。
  2. aの材料を合わせ、温めて柔らかくする。
  3. ①と②を合わせ、ブリクサーにかける。
  4. bの材料を合わせ、卵が煮えないよう注意しながら温める。
  5. ③に④を数回に分けて加え、よく混ぜる。
  6. ミキサーボウルに⑤を移し、ふるったcを加える。白っぽくなるまで泡立てる(写真1)。
  7. dの材料でゆるめのメレンゲを作る。
  8. ⑥に⑦を加え、混ぜる。
  9. テン板にシルパットを敷き、カードルをのせ⑧を1140g流し入れる。180℃のコンベクションオーブンで、約15分間焼成する。
 

◆ クリーム

<A>
牛乳*3・・・・・1010g
生クリーム(35%)*4・・・・・510g
グラニュー糖・・・・・240g
コーンスターチ・・・・・80g
水アメ・・・・・80g
<B>
コアントロー*5・・・・・50g
オレンジ果皮・・・・・14g
生クリーム(35%)*4・・・・・1300g
板ゼラチン*6・・・・・35g

  1. aの材料を合わせ、クレーム・アングレーズの要領で炊く。
  2. 氷水に当てて粗熱を取り、bの材料を加える。
  3. 生クリーム(1300g)の一部を水で戻したゼラチンと合わせ、温める。
  4. 残りの生クリームを八分立てにする。
  5. ②と④を合わせ、混ざり切る前に③を加える。
 

◆ デコレーション・コンフィチュール

オレンジ(ミンチ)*7・・・・・500g
パッションフルーツ・ピューレ*1・・・・・150g

  1. 材料を合わせ、電子レンジで加熱する。ひと晩置いて、浸透圧でなじませる。
 

◆ 組み立て・仕上げ(逆さ仕込み)

ナパージュ・ヌートル*8

写真2
写真3
  1. OPPシートを敷いたテン板にカードルをセットする。
  2. 生地を敷き、クリームを800g流し入れる(写真2)。同じ工程を4段繰り返し、最後に生地でふたをする。冷凍庫で冷やし固める。
  3. ②を逆さにして型から外す。デコレーション・コンフィチュールを500g塗る(写真3)。 ※デモンストレーションでは1/2サイズで仕込んでいるため、先に10.5cm幅にカットしている。
  4. ナパージュ・ヌートルを塗り、10.5×2.8cmにカットする。
 

◆ 使用材料

*1「パッション」〈クロップス/サンエイト貿易㈱〉。
*2「アイコク ベーキングパウダー」〈アイコク/池伝㈱〉
*3「新札幌北海道牛乳」〈タカナシ販売㈱〉。
*4「Fresh T35」〈中沢乳業㈱〉。
*5「コアントロー54°」〈日仏商事㈱〉。
*6「板ゼラチン(シルバー)」〈クランベル/池伝㈱〉。
*7「オレンジミンチ」〈サンフルート/池伝㈱〉。
*8「ナパージュヌートル」〈マルグリット/池伝㈱〉。
 

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