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リョウラ / 菅又亮輔 シェフ

Poire vin rouge

ポワール・ヴァン・ルージュ

φ6×h7cmのグラス使用


赤ワインで煮た洋ナシを味わうグラスデザート。洋ナシを大きめにカットすることで、食材の味を活かしつつ赤ワインの香りも楽しめる。ジュレは紅茶をベースにしており、「赤ワインの香りの延長線上に紅茶の香りが乗り、甘さのバランスがとりやすくなりました」と菅又シェフ。味の骨格としてクレーム・ディプロマットを使用し、「複雑な味を感じつつも、食べ慣れた味があることで全体がまとまります」。ビスキュイに洋ナシの煮汁をたっぷりアンビべすることで、サヴァランのようなイメージで販売している。

菅又亮輔 シェフのもう一つのレシピを見る >

◆ ビスキュイ

1カードル分/1個につき2枚使用

<A>
全卵・・・・・360g
卵黄・・・・・40g
<B>
グラニュー糖・・・・・180g
トレハロース・・・・・30g
<C>
バター*1・・・・・60g
牛乳*2・・・・・20g
薄力粉*3・・・・・180g

写真1
  1. 人肌程度まで温めたaの材料を濾す。
  2. bの材料を加えて泡立てる。
  3. 合わせたcの材料に②を合わせる。
  4. 薄力粉を加えて混ぜる。
  5. カードルにのばし、185°Cのコンベクションオーブンで約12分間焼成する。
  6. φ4.5cmの抜き型でフォンサージュする。
  7. ポワール・ヴァン・ルージュ(下記参照)の煮汁を、⑥にアンビべする(写真1)。
 

◆ ポワール・ヴァン・ルージュ

オレンジ・・・・・1/2個
洋ナシ(ラ・フランス)・・・・・400g
<A>
赤ワイン・・・・・750g
グラニュー糖・・・・・120g
バニラビーンズ*4・・・・・1/2本
シナモンスティック・・・・・1本

写真2
  1. オレンジを皮ごと4等分する。
  2. 洋ナシの皮を剥いて8等分する。
  3. ①とaの材料を手鍋に入れて加熱する。
  4. 沸騰したら弱火にして、②を加えて約5分間煮込む(写真2)。
  5. 沸騰したら、落し蓋をしてさらに煮込む。 ※中身に少し白の部分が残る程度まで煮込む。
  6. 洋ナシを食べやすい大きさにカットする。
 

◆ ジュレ・ローズヒップ

水・・・・・400g~
紅茶葉(ローズヒップ)・・・・・12g
<A>
グラニュー糖・・・・・40g
ゲル化剤(アガー)*5・・・・・14g
ハチミツ・・・・・30g

写真3
  1. 水に茶葉を入れて蓋をして沸かす(写真3)。約10分間アンフュゼする。
  2. ①を裏漉しし、400g計量する。合わせたaの材料を加えて加熱する。
  3. 再沸騰したら熱を止めて、ハチミツを加える。バットに薄く流し、常温で固める。
 

◆ クレーム・ディプロマット

本誌P.68のエクレール・アンソレイエの項を参照。
 

◆ シャンティイ・ヤオ

ヨーグルト*7・・・・・400g
グラニュー糖・・・・・80g
コンパウンドクリーム*8・・・・・150g

  1. すべての材料を合わせ、ミキサーでしっかりと泡立てる。
 

◆ 仕上げ

オレンジ果肉(フレッシュ)

写真4
  1. グラスにクレーム・ディプロマットを絞り(1個当たり25~30g)、ビスキュイをのせる。
  2. ポワール・ヴァン・ルージュのカットした洋ナシをのせる(1個当たり約30g/写真4)。
  3. ジュレ・ローズヒップをスプーンで盛る(1個当たり約20g)。オレンジ果肉をのせる。
  4. もう1枚のビスキュイをのせ、シャンティイ・ヤオを絞る。オレンジ果肉を飾る。
 

◆ 使用材料

*1「明治北海道バター食塩不使用」〈㈱明治〉。
*2「タカナシ牛乳3.6」〈タカナシ販売㈱〉。
*3「バイオレット」〈日清製粉㈱〉。
*4「バニラビーンズ」〈ラ・フルティエール〉。
*5「イナアガーL」〈伊那食品工業㈱〉。
*6「アカシア」〈アピディス/日仏商事㈱〉。
*7「ヤオルトシャンティ」〈中沢乳業㈱〉。
*8「スマートホイップK」〈中沢乳業㈱〉。
 

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