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粟野 偉人子 シェフ

和栗のシブースト

φ6.5×h7㎝ 約50個分


サクッとした食感の生地に、和栗のアパレイユ、和栗のシブーストを重ねました。シブーストのセンターにはキルシュのバヴァロワとカシスを忍ばせています。シブーストは素材の味がストレートに出るので、和栗の優しい味を強調したいと考えて作りました。特にシブーストのなめらかさ、また素材を引き立てて柔らかさを出す乳味感と、甘さのバランス、食感にこだわったお菓子です。

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◆ パータ・フォンセ

φ6.5×h1.5cmのセルクル使用

発酵バター・・・・・ 744g
<A>
薄力粉・・・・・ 996g
グラニュー糖・・・・・30g
冷水・・・・・96g
<B>
全卵・・・・・240g
塩(ゲランド産)・・・・・24g

  1. ロボクープに発酵バター、合わせてふるった後冷やしておいたaの材料を入れ、サブラージュする。
  2. [1]をミキサーに移し、bの材料を加えて混ぜる。冷蔵庫で約2時間休ませる。
  3. [2]を2mm厚にのしてセルクルに敷き込み、180℃のオーブンで約25分間空焼きする。塗り卵(配合外)をしてさらに2~3分間焼成する。
 

◆ 和栗のアパレイユ

<A>
生クリーム(40%)・・・・・400g
牛乳・・・・・264g
バニラビーンズ・・・・・ 2/3本
卵黄・・・・・320g
グラニュー糖・・・・・144g
冷凍国産の蒸し栗のペースト・・・・・240g
ブランデー・・・・・ 8g

  1. <A>の材料でクレーム・アングレーズを炊く。
  2. 栗のペーストに[1]を少しずつ加えて混ぜ、なめらかな状態にする。
  3. [2]にブランデーを加えて漉し、バーナーを使って表面の気泡を取る。
  4. 空焼きしたパータ・フォンセ(上記参照)に[3]を流し、160℃のオーブンで20~25分間焼成する。
 

◆ キルシュのバヴァロワ

<A>
卵黄・・・・・120g
グラニュー糖・・・・・20g
牛乳・・・・・380g
板ゼラチン・・・・・8g
キルシュ・・・・・12g
生クリーム(35%)・・・・・ 376g

  1. <A>の材料でクレーム・アングレーズを炊く。
  2. [1]に、戻したゼラチンを加えて漉す。氷水に当てて、20℃以下まで冷やす。
  3. [2]にキルシュ、七分立てにした生クリームを順に加えて混ぜる。
  4. φ4×h2cmのフレキシパンに15gずつ絞り、冷凍庫で冷やし固める。
 

◆ 和栗のシブースト(逆さ仕込み)

φ6×h4cmのセルクル使用

<A>
卵白・・・・・480g
グラニュー糖・・・・・720g
水・・・・・240g
<B>
牛乳・・・・・600g
卵黄・・・・・224g
グラニュー糖・・・・・82g
蓮粉・・・・・60g
板ゼラチン・・・・・ 13g
冷凍国産の蒸し栗のペースト・・・・・560g
冷凍カシス(ホール)・・・・・適量

 
  1. <A>の材料でイタリアン・メレンゲを作る。
  2. <B>の材料でクレーム・パティシエールを炊き、熱いうちに戻したゼラチンを加える。
  3. 栗のペーストに[2]を少しずつ加えて混ぜ、裏漉しする。[1]を3回に分けて加え、混ぜる。
  4. [3]をセルクルの1/2の高さまで絞り、冷やし固めておいたキルシュのバヴァロワ(上記参照)を中央に埋め込む。
  5. [3]をセルクルいっぱいまで絞ってカシスを4粒のせ(写真)、冷凍庫で冷やし固める。
 

◆ クレーム・パティシエール

<A>
牛乳・・・・・1000g
バニラビーンズ・・・・・1本
卵黄・・・・・250g
グラニュー糖・・・・・250g
薄力粉・・・・・ 40g
コーンスターチ・・・・・40g
バター・・・・・80g
生クリーム(35%)・・・・・ 450g

  1. <A>の材料でクレーム・パティシエールを炊き、バターを加える。氷水に当てて冷やす。
  2. [1]に、六分立てにした生クリームを加える。
 

◆ 組み立て・仕上げ

カソナード
コーティングゼリー
渋皮栗の甘露煮
ミントの葉

  1. 和栗のアパレイユの上に、クレーム・パティシエールを絞る。
  2. 冷やし固めた和栗のシブーストをセルクルからはずし、[1]の上にのせる。
  3. 上面にカソナードをふり、キャラメリゼする。コーティングゼリーを塗り、渋皮栗とミントの葉を飾る。
 

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