UP

製菓ゼミナールの Recipe

Recipe Topに戻る

レシピ

Confectionery
Technological
Seminar

専修学校日本菓子専門学校 / 猪田 博 シェフ

Parisergipfel

パリザーギップフェル

約36個分


スイスで朝食によく食べるパンのひとつで、本来はもう少し細長く成形して大きな三日月形にする。“スイスのクロワッサン”と言っても良いが、バターの配合はクロワッサンに比べるとはるかに少量。「スイスでは平日は全粒粉やライ麦などの黒いパンを食べ、こういった白いパンは週末に食べるものでした」と猪田氏。

猪田 博 シェフのもう一つのレシピを見る >

◆ へーフェタイク(発酵生地) 仕込み

<A>
フランスパン専用粉・・・・・1000g
インスタント・ドライイースト*1・・・・・10g
*1 生の場合は25g使用。
生地改良剤*2・・・・・20g
塩・・・・・20g
全卵・・・・・75g
牛乳・・・・・500g
モルト(2倍希釈)・・・・・20g
グラニュー糖・・・・・20g
バター・・・・・25g
バター(折り込み用)・・・・・250~350g

 
  1. <A>の材料をふるい、塩を合わせる。
  2. ほぐした全卵に牛乳、モルト、グラニュー糖を順に加えて混ぜ、人肌程度の温度に調整する。
  3. [1]に[2]を加えて混ぜ、ミキサーで3~4分間捏ねる。
    ※フランス式製法では混ぜる程度で良いが、スイス式ではしっかり捏ね上げることがポイント。
  4. バターを加えてさらに捏ねる。
    なめらかな状態になったら丸めてボウルに入れ、ビニールをかぶせる。
    ホイロ(温度31℃/湿度75%)に入れて約40分間発酵させる。
  5. 折り込み用バターを25×25cmの正方形に伸ばし、冷蔵庫で休ませる。
  6. [4]のガスを抜きながら27×55cmに伸ばし、冷凍庫で冷やす。
    ※冷凍庫で冷やすのは、発酵を止めるため。
  7. [6]で[5]を包み、3ツ折りを3回行う。
    ※バターの量が少ないので、1回目はバターをうまく分散するように広げてからパイシーターにかける(写真)。
    ※3ツ折りは1回折るごとに約30分間冷凍庫で休ませ、生地を1cm厚以下にしないで折ること。
 

◆ 成形・焼成

写真1
写真2
写真3
  1. へーフェタイクを2.5mm厚にのし、底辺12×高さ18cmの三角形にカットする。 (写真1)
  2. 底辺に切れ目を入れて左右に広げ、長さ約25cmになるように細長く巻き上げる。
  3. 両端を合わせるように三日月形にする(写真2、3)。テン板にのせてホイロ(温度31℃/湿度70%)で約60~70分間発酵させる。
  4. 塗り卵(配合外)をし、180~200℃のスチームコンベクションオーブンで約18分間焼成する。
 

◆ 使用材料

*2「S500」〈ピュラトスジャパン(株)〉
 

月刊誌 世界の菓子PCGでは、「製菓技術ゼミナール」で取り上げた製菓を、豊富なプロセス写真と丁寧な解説で紹介しています。

PCGページ
レシピページ
書籍販売ページ
sigep
sigep
grandpatissier
cakepia