製菓ゼミナールの Recipe
Recipe Topに戻る
Confectionery
Technological
Seminar
Pièce montée
ピエスモンテ
これまでの経験を活かして、制作上のポイントを説明しながらピエスモンテのデモンストレーションを行った。「準備にとことん時間をかけて、絶対に間違いの起こらないようなレシピ・工程を考えるのが、自分のやり方です。そして作業はシンプルに、スムーズに。使い慣れた厨房でなら120点が取れる程の準備ができなければ、初めての会場や什器で臨むコンテストで100点を取ることはできません」と植﨑氏。その技術の一部を紹介する。
◆ 型の準備
「特別なものでなく、100円ショップや量販店で買えるもの、厨房にいつもある材料などを使って、型や小道具を作ります。例えば円盤状のパーツを作る時、製菓用のセルクルを使うと、流す高さを計ったり、最後までセルクルとして残るので洗わなければなりません。しかしアルミで作れば、自在に設定した高さにすり切りで流すことで必ず同じ厚みのものができるし、使用後はゴミとして処分できます。効率的に、かつ間違いのないパーツを作るコツの一つです」。(植﨑氏)
◆ 花芯を作る
◆ 花や葉のパーツを作る
◆ 組み立てる
アメはパーツ同士を溶かしながら接着、チョコレートは少量塗って接着していくことから、「アメ細工は引き算、チョコレート細工は足し算」と植﨑氏。ある程度の大きさになるとパーツ自体の重量が大きくなるため、パーツにあらかじめくぼみを作っておき、のせたり差し込んだりすることで、短時間で無理なく接着できるようにしておく。今回の猫は、ゼラチンをアルコールで溶いたゼリーを吹き付けて、光沢を出している。