All Japan Confectionery Association

協同組合 全日本洋菓子工業会

製菓ゼミナールの Recipe

Recipe Topに戻る

レシピ

Confectionery
Technological
Seminar

パティスリー・アカシエ / 興野 燈 シェフ

Gâteaux Moka

ガトー・モカ

φ15×h6.5cm 1台分


日本に洋菓子が入って来た頃はよく見かけたガトー・モカ。コーヒーはエスプレッソマシンで抽出したものよりも、インスタントコーヒーを使用した方が理想的な味わいになると言う。コールマン社の発酵バターは作業性に優れ、保水性が高いため、クリームなどにするとなめらかで味わい深く仕上がる。「コーヒー入りのバタークリームは、シンプルですが味わい深さがある。日本の昭和を連想させるようなこのフランス菓子で、懐かしさを感じて欲しい」と興野シェフ。

興野 燈 シェフのもう一つのレシピを見る >

◆ ジェノワーズ・オ・モカ

<A>
全卵*1・・・・・250g
上白糖・・・・・75g
カソナード*2・・・・・75g
発酵バター*3・・・・・45g
<B>
インスタントコーヒー*4・・・・・5g
コーヒー濃縮エキス*5・・・・・5g
薄力粉*6・・・・・150g

  1. ミキサーボウルに<A>の材料を入れる。人肌程度の温度まで温め、中速で約10分間泡立てる。
  2. 溶かしたバターと<B>の材料を混ぜる。
  3. [1]に薄力粉を加える。
  4. [2]に[3]の一部を加え、乳化させて[3]に戻す。
  5. φ18cmの丸型に流し、165℃のオーブンで約35分間焼成する。
  6. 型からはずし、4枚にスライスする(1枚7mm厚)。φ15cmのセルクルで抜く。
 

◆ シロ・ヴァニーユ・オ・ロム

シロ・ヴァニーユ(下記参照)・・・・・30g
ラム酒*7・・・・・9g

  1. 材料を合わせる。
 

◆ シロ・ヴァニーユ

グラニュー糖・・・・・500g
水・・・・・500g
バニラビーンズ(タヒチ産)*8・・・・・2本

  1. すべての材料を合わせて沸かし、漉す。
 

◆ クレーム・オ・ブール・モカ

<A>
シロ・ヴァニーユ(上記参照)・・・・・138g
冷凍卵黄(20%加糖)*9・・・・・125g
インスタントコーヒー*4・・・・・8g
発酵バター*10・・・・・302g
ラム酒*7・・・・・22g

  1. <A>の材料を湯煎にかける(調整温度80?84℃)。ミキサーで泡立て、さます(調整温度27℃)。
  2. 別のミキサーボウルにバター(調整温度20℃)を入れ、高速で泡立てる。
  3. [1]を[2]に加え、さらに混ぜる。ラム酒を加える。
 

◆ ノワゼット・キャラメリゼ

<A>
シグラニュー糖・・・・・100g
水・・・・・25g
ノワゼット(ホール/ロースト)*11・・・・・250g
バター*12・・・・・5g

 
  1. <A>の材料を沸かし(煮詰め温度120℃)、火を止める。
  2. ノワゼットを加え、白く結晶化するまで撹拌する。(写真)
  3. 粗熱を取り、バターを加える。マーブル台に広げ、1個ずつ離してさます。
 

◆ 組み立て・仕上げ

ピストレ・ショコラ※
※クーベルチュール・ミルクとカカオバターを同割で合わせたもの。

写真1
写真2
  1. ジェノワーズ・オ・モカにシロ・ヴァニーユ・オ・ロムを打つ。
  2. クレーム・オ・ブール・モカを6~7mm厚に塗る。
  3. [1]、[2]の工程を2回繰り返す。
  4. [1]の工程を繰り返し、[3]にのせる。(写真1)
    表面と側面にクレーム・オ・ブール・モカをナッペする。側面に、粗く刻んだノワゼット・キャラメリゼをまぶす。
  5. クレーム・オ・ブール・モカを8番の星口金で絞る。表面が固まるまで冷凍庫で冷やし固める。
  6. ピストレ・ショコラを吹き付ける。 (写真2)
 

◆ 使用材料

*1「御養卵 赤玉」〈(有)稲見商店/関東商事(株)〉
*2「カソナード」〈サンルイシュクル/日仏商事(株)〉
*3「発酵バター」〈(株)明治〉
*4「エクセラ」〈ネスカフェ/ネスレ日本(株)〉
*5「トックブランシュ カフェ」〈ドーバー洋酒貿易(株)〉
*6「エクリチュール」〈日清製粉(株)〉
*7「ディロン トレヴューラム」〈バーディネー/ドーバー洋酒貿易(株)〉
*8「タヒチバニラビーンズ」〈(株)ミコヤ香商〉
*9「加糖凍結卵黄20」〈キユーピータマゴ(株)〉
*10「高級発酵バター」〈コールマン/(株)前田商店〉
*11「ヘーゼルナッツ(皮なし)」〈アフロンティ/ルーツ貿易(株)〉
*12「特選・北海道バター食塩不使用」〈タカナシ販売(株)〉
 

UP

月刊誌 世界の菓子PCGでは、「製菓技術ゼミナール」で取り上げた製菓を、豊富なプロセス写真と丁寧な解説で紹介しています。

月刊誌 世界の菓子PCG
について 詳しく見る>

Copyright © 2010 All Japan Confectionery Association All rights reserved.