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アステリスク / 和泉 光一 シェフ

Tarte cerisier

タルト・スリジェ

φ7cm×h3cmのポンポネット型 6〜10個分


主役であるピスターシュ風味のクレーム・ダマンドには、コーンスターチを加えることで浮力を加え、軽さを出した。また、クレーム・パティシエールを加えた状態で冷凍すると、仕上がりの食感が重くなるため、焼成する直前に合わせること。「パート・ブリゼは、店では通気性の良いフィルムをかぶせ、高湿冷蔵庫で寝かせます。粉と水分がよく結合し、食べやすい食感に仕上がります」と和泉シェフ。

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◆ パート・ブリゼ

<A>
卵黄・・・・・10g/dd>
フルール・ド・セル・・・・・5g/dd>
薄力粉*2・・・・・250g/dd>
牛乳(成分無調整)*3・・・・・50g
グラニュー糖・・・・・5g

 
  1. 18℃にしたバターをミキサーにかけ、<A>の材料を上から順に加えて混ぜる。
  2. ひとまとめにしてラップを敷いたバットに移し、薄くのす。ラップで包み、冷蔵庫でひと晩休ませる。
  3. [2]をシーターで2㎜厚に伸ばし、φ11cmの抜き型で抜く。
  4. 型にフォンサージュし、底面に空気穴を開ける。冷蔵庫で約2時間休ませる。
  5. はみ出した部分を削ぎ取り、表面にラップを敷き込む。大豆で重石をし(写真)、170℃のコンベクションオーブンで15〜20分間空焼きする。
 

◆ クレーム・ダマンド・ピスターシュ

バター*1・・・・・135g
粉糖・・・・・165g
<A>
全卵・・・・・100g
コーンスターチ・・・・・10g
ピスターシュ・ペースト*4・・・・・63g
キルシュ*5・・・・・15g
クレーム・パティシエール・・・・・220g
アマンド・プードル*6・・・・・165g

  1. バターをミキサーにかけ、粉糖を加えて混ぜる。
    ※焼成した際に破裂するので、泡立てないこと。
  2. <A>の材料を上から順に加えて混ぜる。
 

◆ シュトロイゼル

バター*1・・・・・150g
<A>
粉糖・・・・・150g
アマンド・プードル*6・・・・・150g
薄力粉*2・・・・・150g

  1. 18℃にしたバターをミキサーにかけ、<A>の粉類を加えて混ぜる。
  2. 目の粗い網に通し、冷凍庫で冷やす。
 

◆ シャンティイ・ピスターシュ

生クリーム(45%)*7・・・・・200g
グラニュー糖・・・・・14g
ピスターシュ・ペースト*4・・・・・30g
濃縮バニラエキス*8・・・・・1g
キルシュ*5・・・・・3g

  1. 生クリームにグラニュー糖を加え、ミキサーにかける。六分立て程度にしてピスターシュ・ペーストを加え、混ぜる。
    ※ピスターシュの脂肪分が生クリームの気泡性を妨げるため、最初から加えないこと。
  2. 濃縮バニラエキス、キルシュを加える。
 

◆ ガルニチュール

グリオットチェリー(シロップ漬け)*9・・・・・35粒
 

◆ 組み立て、仕上げ

ナパージュ・ヌートル
ピスターシュ(粗刻み)
粉糖
グリオットチェリー(シロップ漬け)*9
バニラビーンズ(さや)

写真1
写真2
  1. 空焼きしたパート・ブリゼに、クレーム・ダマンド・ピスターシュを1/2の高さまで絞り、グリオットチェリーを3粒入れる。クレーム・ダマンド・ピスターシュを上端まで絞り、平らにならす。
  2. 150℃のコンベクションオーブンで約20分間焼成する。
  3. [2]の表面にシュトロイゼルを、覆うようにのせ(写真1)、約20分間焼成する。
  4. ナパージュ・ヌートルを表面の周囲に塗り、ピスターシュをかける。粉糖をふり、シャンティイ・ピスターシュを2周絞る(写真2)。グリオットチェリーを2粒のせ、バニラビーンズを飾る。
 

◆ 使用材料

*1「タカナシ北海道バター(凍結)」〈タカナシ販売(株)〉
*2「特宝笠」〈(株)増田製粉所〉
*3「NAKAZAWA MILK」〈中沢乳業(株)〉
*4「ピスタチオ・ペースト」〈アグリランド/ルーツ貿易(株)〉
*5「アルザス」〈ヴォルフベルジェール/ドーバー洋酒貿易(株)〉
*6「アーモンドプードル(皮剥き)」〈アフロンティ/ルーツ貿易(株)〉
*7「フレッシュヘビイ」〈森永乳業(株)〉
*8「バニラエキストラクト40」〈(株)ナリヅカコーポレーション〉
*9「グリオット(種抜き)」〈オデンワルド/日仏商事(株)〉
 

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