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ノイエス / 野澤 孝彦 シェフ

Apfelstrudel

アプフェルシュトゥルーデル

長さ60cm 約2本分


“透けて新聞が読める”ほど薄くのした生地で、リンゴのフィリングを包んだお菓子。「この生地を薄くのすことができたおかげで、『コンディトライ・Lハイナー』でその職に就くことができました」と野澤シェフ。アップルパイより短時間で焼成でき、リンゴのフレッシュ感が活きている。果汁が生地を破ってしまうので、フィリングが生地に触れないようケーキクラムを敷くのがポイント。リンゴの品種により水分量が異なるので、クラムの量で水分を加減する。

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◆ 生地

薄力粉*1・・・・・120g
強力粉*2・・・・・120g
水・・・・・120g
サラダ油・・・・・40g
塩・・・・・少量

 
  1. すべての材料を合わせて混ぜる。
  2. ひとまとめにして作業台に移し、さらに手で捏ねる。
  3. 2等分にして丸め、ぬれ布巾をかけて30分~1時間休ませる。
  4. 作業台に打ち粉をし、メン棒で薄くのす。
  5. 手でつまむようにしながら生地を伸ばす。ひじにかけるように回しながら、生地の重みを利用して薄く広げる。(写真)
 

◆ フィリング

リンゴ(紅玉)・・・・・800g
<A>
グラニュー糖・・・・・80g
レーズン*3・・・・・60g
クルミ(ロースト)・・・・・60g
レモン果汁・・・・・20g
シナモン(粉末)・・・・・5g
ケーキクラム(ジェノワーズ)・・・・・適量

 
  1. リンゴは果皮を付けたまま芯を取り、6分割にする。 さらに縦半分にカットし、薄くスライスする。
    ※ナイフを貫通させないようにしてカットすると、果実が飛び散らなくて作業効率が良い。
  2. <A>の材料を合わせ、[1]を加える。手でリンゴを押しつぶしながら混ぜる。
    ※ケーキクラムの量の目安は、リンゴがパラパラとして固まりにならない程度(写真)。入れ過ぎると味が重くなる
 

◆ 組み立て・焼成・仕上げ

溶かしバター
ケーキクラム(ジェノワーズ)

写真1
写真2
  1. 生地を綿布の上に広げて、長方形に整えながらさらに薄く伸ばす。溶かしバターを散らすように塗る。手前の一列に、ケーキクラムを敷く。
  2. ケーキクラムの上にフィリングを置き、土手を作るようにまとめる(写真1)。上にケーキクラムをふる。
  3. 布を使ってロール状にひと巻きする。横の部分も生地で四角く包み、余分な生地をカットする。さらに生地を伸ばし、バターを塗りながら巻いていく。巻き終わりは、生地を2~3cmカットし、バターを塗って接着する。(写真2)
  4. 巻き終わりを下にしてバター(配合外)を塗ったテン板にのせ、成形して表面に溶かしバターを塗る。
    ※生地が薄く乾燥しやすいため、成形したらすぐにバターを塗ること。
  5. 220℃のオーブンで約30分間焼成する。
  6. 焼成後、完全にさまして、4cm幅にカットする。プードル・デコール(配合外)をふる。
 

◆ 使用材料

*1「バイオレット」〈日清製粉(株)〉
*2「カメリア」〈日清製粉(株)〉
*3「サルタナレーズン」〈(株)デルタインターナショナル〉
 

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